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ON THE ROAD2016 名古屋ガイシホール感想【祝デビュー40周年】

2016年11月27日(日)のON THE ROAD2016 名古屋ガイシホール公演に参加しました。
前回にライブ参加したのは2007年の名古屋センチュリーホール公演ですから実に9年ぶりの浜田省吾ライブでした。
この9年間に発売された浜田省吾さんの新譜はほぼ購入していましたが、ライブに参加しなかったのとこのブログの更新もサボり続けて個人的には義理を欠いた気分でした。

2015年4月29日発売のアルバム「Journey of a Songwriter ~ 旅するソングライター」が2週連続で売上チャートのナンバー1になって「史上初の60代で2週連続アルバム首位」と報道されたときも、本当に我がことのように嬉しかったのですがブログにお祝いのコメントを書くことを怠ってしまったのを未だに悔やんでいます。

この9年の間の個人的事情といえば行政書士の個人事務所の経営で精一杯だったり、子供が高校・大学へと進学し家計もなかなかたいへんであったり、主に仕事関係でのサイト運営であれこれやってこのブログまで手が回らなかったりと言い訳のオンパレードです。
他のファンの皆様同様にI am a Fatherの歌詞を地で行く生活に追われております。

ちなみにこのブログは浜田省吾さんのデビュー30周年を機に2005年に公開したものですが、それから10年も経過するとシステムが古くて使い難く、なおかつ閲覧頂く方の画面環境にも適していないという状態になってしまっています。
記事更新をしようと思っても相当な手間がかかってしまうのですね。
かといって今更システムを全面改修する手間をかける余力が無い・・・
そんな訳で放置状態だったのです。

でも、ライブに参加した後はいろいろ語りたいことも出てきますので久々に記事更新をしようと思い立ちました。

しかし、何しろ9年ぶりのライブ参加ですから、チケット予約の方法が激変していて浦島太郎の気分を味わいました。
それに関する顛末は筆者の運営する下記の別ブログをご参照頂ければ幸いです。

 

チケット転売問題を浜田省吾にかこつけて語る|ネット行政書士・遠山桂ブログ

 

2007年のセンチュリーホール公演についての過去記事で「40代がメインのオーディエンス」と書きましたが、それから9年の月日が流れております。
そうすると単純に考えても2016年時点のライブでは「50代が中心」ということになるわけです。

これは少しでも平均年齢を下げることに貢献しなくてはという意識が働き、今回ライブでは筆者(48歳)と妻(49歳)の他に息子(20歳)と娘(17歳)を連れて行くことにしました。

二人の子どもも小さい頃から浜田さんの楽曲を聴かせてきたので、ライブに行くかと尋ねたら抵抗無く了承しました。
息子に関しては1998年12月8日の土岐文化プラザサンホール公演の時に、妊娠中の妻が臨月の状態でライブ参加したので胎教からバッチリです(笑)

そんな二人の子でしたが、いざガイシホールに入ると圧倒的多数の50代以上の観客を目にしてアウェー感に打ちのめされたようです。
特に息子は人生初めて参加したライブが今をときめくRADWINPSのガイシホール公演だったので、同世代の若いファンばかりという環境でした。
その次のライブ体験が浜田省吾ということで年齢構成のあまりの違いに動揺は隠せなかった模様です。
筆者としては浜田省吾さんに音楽キャリアの違いを見せ付けてやって欲しいという心境でした。

ガイシホールは満員御礼であり、その様子を見た娘は「どうしてテレビにも出ないミュージシャンのライブにこんなに人が集まるの?」と驚いていました。
その理由はライブを体験すればわかることなので親父としてはそこで何も言うことはありません。
更に時間が経過した時に、子ども達がこのブログの過去記事の断片にでも気付いて、浜田さんの素晴らしさや親父の想いなんかを感じ取ってくれる時がくればいいなと思います。
(今現在はそんなことは考えもしないのでしょうが)(笑)

前振りの余談が長くなって申し訳ありません。
ここからライブの感想です。

ライブは懐かしい曲から新しい曲までバラエティに富んだ構成でした。
セットリストは書きませんが、気になる方は検索をかければ他のファンの方が投稿していると思います。

オープニングで「路地裏の少年」が流れた時には、筆者の大学時代に聴きまくった懐かしい曲なのでいきなり感無量の気分となり、なぜか涙腺が緩んでしまいました。

その後のMCで浜田さんが「みんなの年齢が高いことは知っているけど、古い曲は10代の頃の詩とかで何十年前の話だと思うけど、その頃を思い出して好きな曲は一緒に歌って欲しい」という趣旨の話をされました。
いい歌は時間が経っても色褪せないものなのだと再認識しました。優良なコンテンツは経年劣化しないのが強みです。ライブの度に古いコンテンツが輝くのっていいですよね。

これはもう一緒に騒ぐしかありません。
翌日のことを考えずに叫び、ジャンプし拳を振り上げようという気持ちになります。

更に浜田さんは「ここだけの内緒の話だけど、今年はデビュー40周年です」と茶目っ気たっぷりに言いました。
ええ、知ってますとも。ずっと応援してきたし、いっぱい元気付けてもらいました。
本当に感謝しています。改めてデビュー40周年おめでとうございます。
30周年の時に公開したこのブログも、更新せずにホコリが被っているけれども、10周年になったということです。時間が過ぎるのは本当に早いですね。

このブログは過去にはそれなりの量の記事を書いているので、10年の間に浜田さんの目に直接触れることもあったのではないかと淡い期待をしていますが、応援する気持ちは今も変わっていないことだけを改めて伝えたいなと願っています。

この公演では「この夜に乾杯」「今夜こそ」「夜はこれから」という新旧の「今夜」シリーズが演奏されましたが、一番新しい「夜はこれから」のダンスバージョンはノリが良かったですね。
ライブ中のメンバー紹介の中で、ボーカル&バックコーラスの中嶋ユキノさんの紹介がありましたが同曲で美声とチャーミングなルックスを披露されていて、こういうユニットもいいなと感じました。
中嶋ユキノさんはメジャーデビューされたそうですから、素晴らしい音楽のつながりを活かしてご活躍して頂きたいですね。


「愛の世代の前に」「J・BOY」「I am a Father」あたりの会場の盛り上がりは正に絶頂です。
これらの曲を続けずに序盤・中盤・終盤に分けて配置しているのはファンへの心遣いかなと思ったのですが、実際のところはどうなのでしょうね。
この3曲をブッ通しで演奏すると高齢ファンは息が上がってしまうのかも。

ライブ恒例の参加者の年齢チェックでは10歳未満から70歳以上までの広い分布ということが実証されるのですが、これって本当に親子3世代のボリュームです。
ロックのイベントとして考えるとありえないことではないかと思います。
もちろん50代くらいがメイン層になるのですが、テレビという広告手段をほとんど使わずに幅広い層を集客するというのは奇跡といっても過言ではないです。
CDセールスやダウンロード販売という形式だけを続けていたなら、恐らくこのような集客力は育たなかったでしょう。
ファンはライブでナマの音楽を体験し、それを口コミで友人に伝えて、浜田さんもファンのリアルな反応を見ながらライブ構成を考えるということの繰り返しが現在の姿につながったのだと思います。
63歳の現在まで40年間もライブを続けてきたことが、このような奇跡を体現しているのですね。

また、ライブでの映像演出も見逃せません。
「アジアの風」3部作では過去の戦争遺跡などの映像を映しながら、現在も変わらない混沌とした国際情勢について考えさせられます。
音楽を聴いているだけではイメージできなかった歌詞の深い意味が読み取れます。

MCでも、浜田さんはおなじみの広島カープの話題から、カストロ議長の死亡を報じるニュースでキューバ危機からポピュリズムに流される政治土壌への危機感を想起するという硬派な話題まで、誠実な語り口でしっかりと笑いを取りながら今の時代を切り取るお話をされました。
多分、浜田さんはミュージシャンではなくジャーナリストになっても良いお仕事をされたかもしれませんね。(池上明氏とのコラボのDVD「僕と彼女と週末に」で、その片鱗を見せていますね)。

ライブ中に息子が「MONEYは演奏しないの?」と言っていましたが、この日のセットリストには残念ながらMONEYは含まれていませんでした。
彼にとってはそれが心残りのようでしたが、もし気になるなら今度は自分のおカネで浜省のチケットを買って生MONEYを味わって欲しいと思います。

いろいろ思いつくまま書きなぐってしまいましたが9年ぶりのライブは最高に楽しかったです。
ウチの家族にとっても良い思い出になりました。

浜田さんは中東の紛争に心を痛めておられて、紛争救済のためのチャリティーライブを考えたいと語ってみえました。
まだまだ元気に演奏を続けてくれるので、浜田さんの活躍する姿に元気付けてもらいながら、これからの仕事や家庭内の諸々や社会活動など筆者もやれることを頑張ろうと思いを新たにしました。


投稿者 : 2016年11月28日 16:25 [ 管理人編集 ]